仮想通貨革命 野口悠紀雄

仮想通貨 読書

働き方に革命をおこす仮想通貨とブロックチェーン

投稿日:

まず、タイトルに「仮想通貨革命」という言葉がありますが、全体の中で仮想通貨について述べているのは3章のみです。本書の主題は仮想通貨ではなく、働き方革命の方にあるので注意が必要。仮想通貨はその働き方革命をすすめるためのひとつの方法として取り扱われています。

 

本書を読めば、なぜ過労死ラインを超えるような長時間労働が常態化するかやなぜ日本企業は世界での競争力を失い、グーグルやアップルのような巨大企業を生み出すことができなかったのかがわかります。

 

また、今後やってくるフリーランサーの時代に個人や企業がどのように対応していけばいいのか、そしてそこに仮想通貨はどのような役割を果たしてくれるのかが理解できるようになっています。

働き方改革は規制だけでは成し遂げられない

では、働き方革命はどのように進んでいくのでしょうか。おおざっぱにまとめると次のようになります。

  1. 企業が社内でやっている仕事の多くをアウトソーシングする
  2. それによってマーケットで適正に決められた価格で仕事が請け負われる
  3. 会社員ではなく、フリーランサーとして生活の糧を得る人がふえる
  4. 生産性の低い企業はコストをまかないきれず淘汰される

電通の過労死問題などおおくの企業や組織で過労死ラインをこえる長時間労働が常態化しています。これは、なぜかというとひとつには企業として抱える人(つまり会社員)は使えるだけつかったほうが企業にとっては得だからです。労働時間の伸びと会社が支払う給与の伸びは同一ではないということです。

 

もうひとつには、企業の生産性の低さによるものです。生産性が低いならそれを長時間労働で補ってしまえ、という安易な考えが長時間労働やブラック企業の温床になっているのでしょう。

仮に残業手当を満額支給すれば、多くの企業が立ち行かなくなるだろう。利益がなくなってしまうどころか、大幅な赤字になる企業が続出するはずだ。

つまり、こういった企業を支えている仕組み(サービス残業、低賃金、長時間労働)をこわさないかぎり、政府がいくら規制を厳しくしたところで、長時間労働はなくならないし、生産性の低さも解決されないということです。

 

これを解決するのが、アウトソーシングです。アウトソーシングすることでコスト市場で決まるようになり、そのコストをカバーできない生産性の低い企業は淘汰されるのです。

 

シェアリングエコノミーを支えるのはUberなどではなくブロックチェーン

今後、あらゆる分野でシェアすることがひろまり、所有の概念が大きく変わっていくでしょう。

現在でも、UberやAirbnbがこのシェリングエコノミーの旗手としてもてはやされていますが、これも移行期ならではことで、生来的にはこういった仲介業者はなくなり、ブロックチェーンによるスマートコントラクトによって供給者と需要者(つまりは客)を直接つなぐようになります。

Uber や Airbnbが行なっていることの大部分はルーチン的な情報の処理であるから、スマートコントラクトの形に書き換えて、ブロックチェーンで運営することができるのだ(「スマートコントラクト」とは、コンピュータが理解できる形で書かれた契約のこと)。そうなると自動的に運営できる。つまり、サービスの供給者と需要者が仲介者を介さずに直接に結びつくことになる。

 

たとえば、こんな未来が待っているかも知れない。

あなたは1週間の旅行に行くことになった。その予定をクラウドのカレンダーに入れる。すると同時にあなたの部屋をその期間使いたいひと向けに貸し出すことができる。もちろん、あなたが旅行先で泊まるのもそうして見つけた他人の部屋である。移動の手段は自動運転の車。使いたい日時を指定するとあなたの家まで迎えにきてくれ、そのまま目的地へいける。利用料は使っている間の分だけでいい。あなたが旅先の他人の部屋で眠っている間には、その車はまた違う人のもとに向かっている。

 

これは、ただの妄想ですが、こういった未来が実現すれば、車を所有する必要はなくなるかもしれない。あるいは車を所有するだけで所得が得られるようになるかもしれない。もちろん、あなたの部屋やあなたの持ち物(たとえば高級な時計や宝石)なども収益を生むようになるかもしれない。

 

さらにいえば、あなた自身がそのようにシェアされるかもしれない。企業に所属することなく同時にいくつものプロジェクトに参加すると言うことはつまり、そういうことなのではないでしょうか。そういった未来を裏で支えるのが、ブロックチェーンであり、仮想通貨なのだと思う。

 

最後になりますが、本書で一番印象に残った部分を引用して終わりにします。

社会の「進歩」は、多くの場合、寝食を忘れて働く人たちの努力によって実現される。そうした人たちが働ける環境を整備することは、大変重要な課題だ。それらの人々が、自らの意思によって、自らの責任で、そのような働き方ができ、そして正しく報われるような環境が必要である。例えば、起業が容易にできる社会、失敗しても再挑戦ができるような社会だ。 「働き方改革」の基本は、規制の強化ではない。多様な働き方ができる社会をつくることだ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ブログ村

↓押して頂けると著者の励みになります。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

本日もご精読ありがとうございました。

ウォールストリートジャーナル

★おすすめ情報★
投資で成功するためには情報への投資も大切です。
世界のリーダーが愛読する経済紙・ウォールストリート・ジャーナル

僕も10年以上利用しています。IPOや米国株を中心とした海外投資を考えている人は口座開設しておきましょう。
No.1ネット証券で始めよう!株デビューするならSBI証券

パフォーマンスファースト広告



-仮想通貨, 読書
-, ,

Copyright© Life is Investment 人生は投資だ , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.