この記事では、米国株への投資、特に個別株への投資を検討あるいは実践している方向けにぼくがどのように情報をとっているのかを紹介します。
個別株の業績など決算関連の情報源、優良企業を幅広く探すための情報源、よりマクロな視点で政治・経済の動向を知るための情報源。
一部、英語のものもありますが、それもほとんどが数字に関係する部分なのでそれほど支障はないと思います。
モーニングスター
モーニングスターにはアメリカのサイトと日本のサイトがありますが、メインで使うのはアメリカのmorningstar.comです。
有料のサービスもありますが、とりあえずは無料で使える部分だけで大丈夫です。
具体的にどこを見ていくかについて、アップル(AAPL)を例に見ていきます。
業績推移
まず見たいのは、その企業の業績推移です。
売上、営業利益、EPS、フリーキャッシュフローの推移が特に大切です。
バリュエーション
次に見て欲しいのがバリュエーションです。つまり、現在の株価が適正株価に対して割安か割高かを確認します。
いくら優良企業であっても超割高な株価で買えば優れたパフォーマンスは期待できません。
逆にいまいちな企業でもすごく割安な株価で買えば高いパフォーマンスをあげる可能性があります。
現在の株価が割安なのか割高なのかは同業他社との比較、過去との比較などいくつかの視点が必要になります。
今回のアップル(AAPL)の場合、現在の株価は過去との比較ではそれほど割安とは言えないということになります。
また、有料会員限定の機能になりますが、適正株価と現在の株価の比較もできます。
これを見ても現在の株価は適正株価をやや上回っていることが読み取れます。
2008年、2011年、2013年、2016年は割安になっていたこともわかります。
株主の動向
次はややマニアックですが、現在の大株主とその動向を見ます。特に経営陣の持ち株が増えているのか減っているのかは注意が必要です。なぜなら、会社の現状と近い将来のことを一番わかっているのは彼ら経営陣だからです。
同業他社について調べる
ここまでは、米国のモーニングスターでの情報の見方についてでしたが、最後に日本のモーニングスターの便利なところについて書きます。
日本のモーニングスターでは、検索した企業の競合他社のデータも一緒に調べられるのが魅力です。
企業の規模、財務などの情報を一覧で比較できるので、ここから予想外の投資先が見つかることもあります。
米国会社四季報
具体的に調べたい企業が決まっているときは、先述したモーニングスターが便利です。
しかし、当然のことながらこれでは「知らない企業」については調べようがありません。
より幅広い企業を調べるのであれば、紙媒体の四季報が便利です。
米国の会社情報については、『米国会社四季報 2018年春夏号』と『米国株四半期速報2018年新年号』がありますが、断然、僕は前者をお勧めします。理由は後者にキャッシュフローのデータが載っていないからです。(値段は後者の方が安いですが…)
米国会社四季報については、下記の記事も参考にしてください。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)
「新聞なんて読まなくてもいい」という意見も聞こえてきそうですが、ネットの情報だけでは限界もあります。
また、英語を読める人であれば他の選択肢もあるでしょうが、日本語で情報を吸収したければWSJが最適だと思います。
世界の政治、経済について幅広く知ることができます。
料金は安くはありませんが、運用資金がある程度あるのであれば読んでおいて損はないです。
限定された情報のみになりますが、WSJの中のバロンズという投資関連の記事をまとめた「バロンズ拾い読み」はSBI証券など一部のネット証券の口座を開設していれば無料で読むことができます。
この記事のまとめ
今回の記事では、自分で投資先を見つけて自信の判断で投資するアクティブな投資家向けの情報源として「モーニングスター」「米国会社四季報」「ウォール・ストリート・ジャーナル」を紹介しました。
無料で使えるものもありますが、投資である程度のリターンを求めるのであればこういった情報源にもお金を出し惜しみしてはいけません。自身の運用資金とスタイルとの相談になりますが、参考にしてもらえれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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それではまた。