資産運用

ポートフォリオに新興国株を入れる投資家を罵る米国株ブロガーへの違和感

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ここのところ米国株への関心が高まっているように思います。

そして、その人気を支えているのがバフェット太郎さんをはじめとする米国株ブロガーのみなさんです。

米国株ブロガーさんの傾向としては、次のようなものがあるように感じています。

  • 配当を重視せよ
  • オールドエコノミーに属する不人気優良企業に投資せよ
  • 新興国や新興企業に投資する奴はバカ
  • FANGへの投資はもってのほか
  • バフェット命

たしかにこれらのことは「正解」なのかもしれません。

しかし、必ずしもベストアンサーではないと著者は感じています。

中国とアメリカ

世界の株式時価総額ランキング

2018年10月時点での世界の株式時価総額ランキングをみてみましょう。

1位は米国企業で初めて時価総額1兆ドル超えを果たしたアップルです。

世界の株式時価総額ランキング

出典:https://www.180.co.jp/world_etf_adr/adr/ranking.htm

こうして見ると世界の株式時価総額ランキングトップ10に中国企業が2社入っています。

それがテンセントアリババですが、この2社はともにフェイスブックと同規模の時価総額になっています。

つまり、フェイスブックをポートフォリオに組み込むのであれば、このテンセントとアリババの2社も組み入れるべきではないかというのが著者の考えです。

 

さらにこのランキングを50位までみていく企業の国籍は次のようになっています。

  • 米国 31社
  • 中国 7社
  • スイス 3社
  • イギリス 2社
  • 韓国、台湾、香港、日本など 1社ずつ

圧倒的に米国企業が多くなっていますが、中国企業も第2勢力として健闘しています。

確かに米国企業に幅広く投資すれば、世界の大まかな成長を取り組むことはできるでしょう。

しかし、もはや中国企業は投資をするうえで無視できないほどの存在になっているのではないでしょうか。

少なくとも日本企業に幅広く投資するくらいならば、中国企業に投資すべきだと著者は思います。

 

人気のインデックスファンド、ETFには中国企業は含まれない

米国企業への投資をしている人の中には個別企業への投資を行なっている人も多いと思います。

しかし、投資を始めたばかりの人であれば、インデックスファンドやETFを通じて投資をしている人が圧倒的多数ではないでしょうか。

そのなかでもS&P500をベンチマークにしているインデックスファンドやETFが最もポピュラーだと思います。

では、S&P500の構成銘柄はどのようになっているのでしょうか?

S&P500の上位構成銘柄

S&P500の保有上位銘柄

S&P 500の上位構成銘柄トップ10です。

アップルやアマゾンは入っていますが、中国企業は入っておりません。

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の構成銘柄

これも人気のあるETFです。こちらのベンチマークはS&P500ではなく、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという指数になっていますが、上位の構成銘柄はS&P500とほぼ同じです。

VTの上位構成銘柄

いずれにせよ、時価総額ランキングでトップ10に入っているアリババやテンセントは入っていません。

 

中国をはじめとする新興国抜きには世界経済は語れない

中国はかつてのような急成長は終わったと思います。

しかし、それでも欧州や日本に比べると成長の速度ははやく、世界GDPに占めるシェアも増大していくものと予想されています。

2030年の世界GDPシェア

2030年のGDPシェア

出典:http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/monthly/pdf/1511_9.pdf

現在は圧倒的な力をもつ米国経済ではありますが、今後、その力は相対的に低下していくことが見込まれています。

上の図は、2015年と2030年の世界GDPに占める各国(ならびに地域)のシェアの変化を示したものです。

  • 独仏英伊ならびにアメリカのシェア低下
  • 中国のシェア激増
  • インドのシェア微増
  • 日本のシェア微減

といったことが読み取れます。

2050年の世界GDP

2050年のGDPシェア

出典:https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/world-in-2050-150227.html

この図はPPPベース(購買力平価)による数値を加味したGDPを元にしていますが、これをみても2050年までには米国の相対的地位の低下がみられます。

中国は2020年代に占める割合はピークに達し、その後は微減する予想になっています。

一方、インドは2050年に向けて急成長し、米国と並ぶほどのシェアをとると予測されています。

つまり、国の経済成長を考えるのであれば、中国やインドという国を無視するわけにはいかないということになります。

 

中国特有の問題

では、中国だけではなくインドにも投資すべきだという結論になるでしょう。

たしかに、今後の経済成長を考えるとインドに投資するのは正解でしょう。

しかし、それはインドの企業に投資するということとイコールではありません。

 

インドで事業展開する米国企業に投資すれば間接的にではあるもののインドの経済成長の恩恵を受けられます。

実際にウォルマートはインドに大きな投資をしており、今後そのリターンが期待できます。

関連ニュース:ウォルマート、インド進出本格化でソフトバンクが得る利益

つまり、ウォルマートに投資することは、間接的にではあるもののインドに投資することにも繋がるということです。

 

しかし、中国では必ずしも同じ戦略、つまり米国企業を通じてその国の経済成長の恩恵を受ける方法が取れない場合が考えられます。

典型的なのがネットビジネスです。

中国では、先述したようにアリババやテンセントなどが大きな影響力をもち、米国IT企業と並ぶ時価総額を達成しています。

これは、なぜかというとグーグルやフェイスブック、ツイッターなどの企業が中国市場にアクセスできないからに他なりません。

つまり、これらの企業は中国の成長から利益を得ることはできません。

そして、かわりにこの急成長する市場から大きな利益を得てきたのがテンセントでありアリババなのです。

つまり、現時点で中国の成長の果実を得るためには中国企業に投資する必要が少なからずあるということになります。

 

もちろん、中国には中国特有のリスクがあります。

極端な話、共産党が「君のところのビジネスは我々の思想とは相入れないから禁止する」と言えば中国でビジネスをしている企業は従わざるを得ない訳です。

政府の方針としてはイノベーションや新規起業を後押しして経済を成長させるというものがあるでしょうけど、それはあくまで「我々の支配を脅かさない範囲で」という但し書き付きのものです。

そういったリスクがあることは肝に命じておくべきでしょう。

その上でやはり経済成長の恩恵を受けたいのであれば中国をはじめとする新興国企業の株式も一定割合でポートフォリオに組み込んでおくべきというのが著者の結論です。

 

中国をはじめとする新興国へ投資する最善の方法

個別企業に投資する方法はさすがにハードルが高いと思うので、新興国へ投資するETFや投資信託を購入するのがおすすめです。

有名どころでいうとVWO(バンガード・FTSEエマージングマーケッツETF)やEEM(iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF)ですね。

厳密にいうとこの2つは異なるインデックスをベンチマークにしているので別物なのですが、過去の値動きを見る限りそれほど大きな違いがないことは下のチャートからもわかります。

VWOとEEMのパフォーマンス比較

また、このチャートを見ると「S&P500が最善じゃね」という結論になるかもしれません。

しかし、これはどの期間を切り取るかによって結果は異なってくるので一概には言い切れません。

 

例えば、期間は2003年8月から2012年10月にするとS&P500(紫)のリターンはかなり見劣りします。

EEMとVWOのパフォーマンス比較

現在は新興国からお金がアメリカに集まってきており、新興国株のパフォーマンスも米国株に劣後していますが、また逆の流れになる時が来るはずです。

下の記事にあるようにまだ、本格的にリスクをとるときではないかもしれません。

しかし、これから20年以上運用をするのであれば、少しずつポートフォリオに新興国を組み入れていくことは良い選択だと考えています。

新興国株は今が買いなのか

中国のITを牛耳るBATについて書いた記事です。中国の個別企業に投資するのであればこの3社は外せません。

中国のITを牛耳るBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)は買い?それとも売り?

中国に限らず新興国あるいはベンチャーへの投資を考えているのであれば「ソフトバンクに投資する」という選択肢もあります。

ちなみにソフトバンクはアリババの大株主です。

ソフトバンクグループ(9984)の事業内容と業績

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