資産運用

経営陣の役割とは株主の資本を高利回りで運用することである

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企業分析する上で大切なことは、その企業のビジネスの強さであり、キャッシュを稼ぎ出す力の有無です。

しかし、それと同レベルで稼いだ金をどのように使っているのかを確認することも大切です。

この記事では、稼いだキャッシュをどのように使っているかで企業を成長型と成熟型に分類してみたいと思います。

まずは前提から。

前提:経営陣は資本の運用管理者に過ぎない

実際に株主に還元されるかどうかは別として、企業の稼いだ利益は株主に帰属します。

その利益をどのように使うかは経営陣が決めるわけですが、その判断基準は簡単に言うと

そのお金を高い利回りで運用できるかどうか?」ということに集約されます。

 

たとえば、長期国債の利回りと再投資した資本に対する利益率が同程度なのであれば経営陣は資本を株主に返すべきです。

そうすれば、株主はより安全に同程度の利回りで運用できます。(税負担はとりあえず無視しています)

一方、再投資した資本に対する利益率が高いのであれば、その資金は株主には返さずに再投資や買収に使うべきです。

成長型

稼いだ資金を株主に還元するのではなく、さらなる成長のために使う企業を「成長型」とします。

成長型には大きくわけて再投資と買収という2つの手法があります。

再投資

たとえば、成功している小売店が、さらなる販売網の充実を目指して新店舗を作っていくようなケースがこれに当てはまります。

(もちろん資金源が稼いだキャッシュとは限らないですが説明のため簡略化しています)

あるいは、研究開発費に大きく資金を振り分けている企業もこのタイプに分類されます。

ビジネスパーソンでいえば、自分の専門をさらに磨くために使うようなお金がこれにあてはまります。

次に説明する買収に比べると時間はかかりますが、小さく始められることやリスクコントロールがしやすいというメリットもあります。

 

買収

先程、例にあげたような小売店でも自社で新店舗を作っていくのではなく、すでにある同業他社を買って一気に店舗網を拡大するようなケースがこれにあてはまります。

自社で一から作り上げるのではなくすでにある程度形になっているものを買うのでよりスピーディーに規模拡大ができます。

具体例として先日、業績下方修正で騒がれたライザップの業績を見てみましょう。

売上と営業利益が驚くほど伸びていますが、この多くは買収によるものでした。

詳しくは、「ライザップの業績下方修正に学ぶPL重視の投資家がおちいる罠」を参照。

ライザップ業績推移

一方、ライザップの事業でもボディメイク事業は再投資に分類することができそうです。

個人でいえば、たとえば不動産投資などがこれに当てはまります。

買収は急速に成長することが可能になりますが、リスクコントロールが難しく大きく失敗することも多いようです。

 

成熟型

成熟期(あるいは衰退初期)に入った優良企業は、キャッシュを稼ぎ出す力は高いですが、もはや高い利回りで再投資する機会が存在しません。

そうした成熟期に入った企業は株主へお金を返すことが求められます。

その方法としては配当と自社株買いがあります。

配当

よりポピュラーな方法が現金配当です。

つまり、稼いだお金をそのまま株主に還元してしまうということです。

米国株投資をしている個人投資家のなかでも人気の高いフィリップモリスやアルトリアなどは稼いだキャッシュの多くを配当に回しています。

(この2社について詳しくは「フィリップモリス(PM)とアルトリア(MO)投資するならどっち」を参照)

投資家としては配当利回りが高いことは魅力ですが、それが持続可能なものかどうかを判断する必要はあります。

配当利回りの魅力で株価を維持していた企業が減配をしたときにはそこそこの確率で悲劇が起きます。

 

自社株買い

配当と同じく株主への還元方法として採用されているのが自社株買いです。

つまり、自社の株式を購入することです。

自社株買いは、株の買い支えとなるほか発行済株式数の減少により一株あたり価値を上げる効果があります。

アップル 業績

上の表の赤い枠は、アップルの株式数ですが2009年の6,349ミリオンから現在は5,000ミリオンとなっています。

その減少率は、約21%であり、その減少分だけ一株の価値は高くなります。

配当と自社株買いどちらがいいかは、投資家のスタイルにもよりますが、ウォーレン・バフェットは課税される配当より自社株買いを好んでいます。

ただ、当然のことながら自社株買いも万能ではありません。

一般的には、自社の株価が適正な株価より低くなっているときに行うことでより高い価値を生み出すと考えられています。

 

債務返済

最後は株主還元とは異なりますが、稼いだキャッシュの使いみちとして債務返済というケースも当然のことながらあります。

それは財務体質の改善であったり、調達コストの調整であったりします。

もちろん、借りたものは返さないといけないのですが、よほど過大な借り入れをしていない限りは、債務返済はあまり株主価値向上には役立たない印象があります。

 

もちろん、キャッシュを使うのではなく貯め込むということもあるのですが、よほどの理由がない限り正当化はできない愚挙だと思います。

まとめ

男も企業も稼ぐ力を持っていることが重要ですが、同時に忘れてはいけないことはその稼いだ金を何に使っているかと言うことです。

投資先を考える際は、稼ぐ力を見極めると同時にその稼いだお金を何に使っているかを確かめてください。

そうすれば、その企業がどのステージ(成長期 or 成熟期)にいるのかということや買収を重視しているのかそれとも自社展開を第一に考えているのかという経営姿勢のようなものを見えてくるはずです。

もちろん、ここまでも述べてきたようにここに書いてきたことは概ね個人にも適用できます。

ぜひ、生涯のパートナーを決めるようなときには、その相手がどのタイプかを分類して投資(つまり結婚)に値するかを見極めることが大切です。

 

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