資産運用

株価だけを見ていても投資のPDCAはまわせない

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投資というのは多くの人にとって10年以上の長い期間にわたって行う行為です。

最終的な成否は、そのお金が必要になるときまでわかりません。

しかし、そのときになって失敗していたとわかってもあとの祭りです。

 

投資に確実な成功法則などありませんが、ポートフォリオを構築していき運用していくうえで注目しておくべき指標はあります。

その指標を確認しつつ、年に一度くらいPDCAサイクルを回していけば目も当てられないような失敗は避けられるはずです。

そこで今回は自分の投資が成功に向かっているのか失敗に向かっているのかを判断する指標について書いていきます。

株価

自身の投資を振り返る上でもっともわかりやすいのが株価の変動です。

年初に1000万円だったポートフォリオが年末に1200万円になっていたら成功、500万円になっていたら失敗という具合に株価をベースに考える方法です。

たしかに直感的にわかりやすいですし、最終的には株価の動向は非常に重要です。

 

ただし、株価というのはあくまでも市場がつける値段であって必ずしもその価値を保証するものではありません。

 

たとえば、2008年のリーマン・ショック時には優良企業であろうとほとんどすべての株が投げ売りされました。

株価だけを見ていた投資家は、暴落におののき保有している株を手放したかもしれません。

その後の展開は下のチャートのとおりです。

リーマン・ショック時から19年の株価チャート

しかし、つぎに紹介するように株価だけではなく、配当や収益の最大化を中心に考えている投資家は株価の暴落にも冷静に対処できたはずです。

もちろん、景気の悪化で企業の収益も落ちましたがそれ以上に株価が下がってしまったので余力のある投資はここぞとばかりに大きな投資をしたはずです。

世界でもっとも知られた投資の神様、ウォーレン・バフェットもリーマン・ショック時には大きな投資を実行しています。

そのときの投資がその後のバークシャーの成功につながったことは間違いのないところです。

 

配当(配当利回り)

次にわかりやすいのは「配当」です。

去年、投資から得られた配当が100万円で今年のそれが110万円になったので成功に向かっているという考え方です。

あるいは、ポートフォリオ全体の配当利回りが3%から4%に上昇したので「よい投資をした」と判断することです。

これは、どちらも配当という収入に焦点をあてており、悪くない考え方だと思います。

毎年、配当が少しずつでも増えていくのは嬉しいものです。

 

ただし、配当をKPIにするときに忘れてはならないのが、現在の配当だけではなく、将来の配当を最大化しよう考えておくことです。

現在の配当を最大化しようとするとどうしてもポートフォリオが衰退産業中心になってしまいがちです。

そうすると、減配や株価の下落(しかも一時的ではなく長期的に)などに見舞われる可能性が高くなります。

 

なので、配当をKPIにする場合も現在の配当と将来の配当の両方を考えて投資していくことが大切になってきます。

将来的に増配していくような企業を中心に据えるといいかもしれません。

EPS(益利回り)

EPSというのは一株あたりの純利益のことです。

そして、自分が投資している企業のEPS×株数がその投資から得られる収益だと考えて、それを最大化することを目標にします。

 

たとえば、現在のEPSが100円の企業A社とB社があるとします。

A社は成長率0%でPER10倍の1000円という株価、B社は成長率20%でPER20倍の2000円の株価がついているとします。

2000円の投資でいま得られる収入はA社の場合200円、B社の場合100円ということになります。

つまり、A社へ投資したほうが得られる収入は大きくなります。

 

しかし、10年という期間で見た場合はどうなるでしょう。

A社 0%成長 B社 20%成長
1 100 100
2 100 120
3 100 144
4 100 173
5 100 207
6 100 249
7 100 299
8 100 358
9 100 430
10 100 516
合計 1000 2596

A社のEPSは毎年100円で10年間で合計1000円になります。

(2000円を投資した場合、EPSの合計は2000円となります)

一方のB社は、毎年20%成長しており10年目のEPSは516円、10年間のEPSの合計は2596円となりました。

つまり、B社に投資したほうが将来のEPSを最大化するという目的には合致していたことになります。

 

つまり、将来のEPSを最大化するためには、成長率とPERを天秤にかけて最適なものを選んでいくことが重要になってくるのです。

これは先述した配当の考え方と似ていますね。

まとめ

投資をするうえでは、価格と価値の違いを意識することが大切です。

もちろん、最終的には価格(株価)はとても重要です。

いくら配当利回りが高くても、株価が半分とかになっていたら焼き石に水です。

 

しかし、投資してから売るまでの期間においては株価はそれほど大きな意味をもちません。

株価が下がっていても、その企業の収益が上がっているのであればそれほど気にする必要はありません。

よほど高いバリエーションで購入していない限り、そのうち株価は収益を反映して上昇してくるはずです。

 

つまり、大事なことは株価という外見だけではなく、収益(配当やEPSやFCF)という中身もちゃんと見てくださいよということです。

この2つを両方ともチェックしながら投資のPDCAを回していくことが長期的な投資の成功につながると僕は考えています。

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